ハンダ鏝の改修をして使いよく

 

よくハンダ鏝で思わぬ火傷をしたり消し忘れでドキッとしたことが有りませんか。多くのハンダ鏝はコンセントに直接挿し込んで使います。中間にスイッチを付けたり、100均のランプ付きスイッチを使っていますがもっと使い勝手が良くなるようにハンダ鏝にスイッチと表示灯を付けようと思って工作をしました。

 

材料探し

ハンダ鏝に付けられる小型 、大容量 、プッシュON/OFF 、オルタネイト型を探したら下の写真のものが見つかりました。

 

此れならば鏝の筐体を削って付けるのに丁度よいので此れを使うことにしました。

 

購入は「LEDジェネリック」で取り扱っています。

 

https://store.shopping.yahoo.co.jp/ledg/compact-onoff-push-switch-ac-dc-125v-250v-6a.html#

 

次にパイロットランプの選定です。昔はAC100Vで使用するパイロットランプは、ネオンランプがほとんどですしたが、ネオンランプは入手しにくい(ショップにもあまり売っていない)のと狭いいハンダ鏝に取り付けるのと、そして、今はLEDの時代なのでLEDを使うことに決めました。

 

 回路は、小信号高速スイッチング・ダイオードとLEDと抵抗で構成する簡単なものです。

 

小信号高速スイッチング・ダイオードは手持ちの1S1588(今は廃番?)を使いました。LEDは標準的な3mmの赤色で20mA程度?のものです。

 

本来ならR1は消費電力の関係で、コンデンサで電流制限させる方がいいのですが、スペース、コストの関係で抵抗を使用しました。

 

電流は100V/200K0.5mAにします。この程度の電流だと、R1の消費電力は50mWなので、1/4Wの抵抗で充分余裕です。(それでも、ほとんどの電力はR1で食われてしまいます)

 

D1は、LEDに逆電圧がかかるのを防止するためのダイオードです。

 

 回路図は下記

 

加工の手順

①筐体のネジを外して見る。導線は片側に収納されているので反対側の部分に取り付けられる空間があることを確認する。

②スイッチとパイロットランプの位置を決める。

③筐体のフタ部分のスイッチの位置に外側からヤスリ等で削り取る。筐体にスイッチの脚が入るぐらいの隙間が開くので、丁度良い大きさとスイッチが安定して留められる頃合いまで削る。

④パイロットランプはLEDの大きさに合わせて適切な場所に穴を開けて取りつけられるようにする。

⑤配線をする。回路図に従って最短の経路と安全性を配慮して配置を決める。

⑥配線が終わったらテストをし完全ならばスイッチをパイロットランプを接着固定するが、その前に上手く線が収納できるかを確かめる。

⑦収納した時に配線が短絡の恐れがないかを確認し必要なら絶縁処理をする。100%の安全性を確保する

⑧筐体の蓋をして確実にネジ止めする。線が挟まっていませんか?

⑨通電し機能の確認と筐体の温度などを確認する。少なくも10分ぐらいは通電し変化を観察しまずい所がないかを確認する。

 

完成したハンダ鏝です。