電池を理解しよう
1.電池について
電池には、一次電池と二次電池があります。
一次電池とは、使い切りの電池のことをいいます。一次電池(使い切り電池)は化学反応が進むと、だんだん電気を起こす力が弱くなっていきます。
二次電池とは、充電して繰り返し使える電池のことをいいます。二次電池(充電式電池)は電気を起こす力をなくしても、逆に外から電気を送り込む(充電する)と元の力を取り戻すことができ、繰り返し使うことができます。
おまちゃには一次電池しか使えないものが多くありますので、次から一次電池についての説明になります。
マンガン乾電池
歴史が古く、最もポピュラーな電池です。「休み休み使用するとパワーが回復する」という特長があり、懐中電灯のように時々使う機器に適しています。
アルカリ乾電池
マンガン乾電池よりも大容量で電圧低下が少ないため、約3~5倍も長持ちします。大きなパワーが必要な機器、大きな電流で使う機器、連続して使う機器におすすめです。
リチウム一次電池
容量あたりのエネルギー量がマンガン乾電池の最高10倍にも当たるうえ、電圧が高く安定しています。水分のない電解液を使用しているので寒さに強いです。
ボタン電池
アルカリボタン電池、空気亜鉛電池、酸化銀電池の3種類がありますが、種類によって特長が違います。小さな形をしているので、小型の機器などに使用します。
リチュウムポリマー電池
リチウムイオン電池の電解質の代わりにゲル状にした導電性のポリマー(化学物質)を利用し、従来の重量のある金属ケースからフィルム層状にしたもので、リチウムイオン電池の改良型とも言えるでしょう。 従来のリチウムイオン電池を、液体の電解質からポリマーに変えたことでケースが軽量化され、形状も自由度が拡大し、エネルギー密度も高いので小型軽量化ができるのでラジコン模型にはピッタリのバッテリーと言えるでしょう。取扱の注意など、詳しいことはこちらをご覧下さい。
2.おもちゃで使われる主な電池の種類
写真は左から、単一、単二、単三、単四、単五、006Pです。
【電池ミニ知識】
充電式 単一、単二、単三、電池は、電圧が1.2ボルトです。(1.5ボルトではありません)
1.2ボルトでは、モーターを動力としているおもちゃがやっと動く電圧なのです。
経済的と考えて充電式電池をおもちゃに使用なさると思いますが、電圧が1.2ボルトですから、モーターがやっと回転している状態とご理解ください。
使用可能な電池については、おもちゃメーカーの取扱説明書に示されていますので、よくお読みください。
・アルカリ電池は、0ボルトになると液漏れします。
使用しないおもちゃは電池を取り外して保管ください。
漏れでた電池液は、触れないでください。お子さんが触れると危険で す。金属を錆びさせ、繊維を劣化させ、皮膚に刺激を与えます 。
マンガン電池とアルカリ電池など、種類の異なる電池を使いますと電池 それぞれの仕様が異なるために、電池同士に消耗が早くなります。
・電池には賞味期限があります。
賞味期限を過ぎた電池は性能低下や液漏れにご注意ください。漏れた電 池液に触れてしまったらすぐに水で洗いながしましょう。
電池を納めている電池ボックスの中の電極を調べてください。電池ボッ クスの中を覗き、電極が錆びていないか調べてください。錆びていた ら、錆が電気を遮断しているのです。
金属ヤスリやサンドペーパーで、錆びた電極の錆を取り省いてくださ い。
電池ボックスの中が、電池から漏れ出した液でべとべとしていました ら、乾いたボロ切れで丁寧にふき取ってください。そして、新しい電池を 入れて、おもちゃを動かしてください。